apt-getやdpkgでパッケージを入れたり消したりできるようになったばかりのDebianパッケージ管理初心者。このエントリでは、そんな初心者に一歩進んだDebianパッケージ管理の5つのTIPSを紹介する。
解説中のPACKAGEはパッケージ名に、FILEはファイルにそれぞれ読み替えること。
1. パッケージが含むファイルを一覧表示
dpkg -L PACKAGE
あるインストール済みパッケージが含むファイルを一覧表示するコマンドだ。このパッケージはどんなファイルを提供しているんだ? と調べる場合に使う。
2. ファイルが含まれるパッケージを検索
dpkg -s FILE
あるファイルがどのパッケージから提供されたものなんか調べるコマンドだ。いつの間にかできていたが、こいつは一体何者なんだ? と思った場合に使う。
3. ソースコードのダウンロード
apt-get source PACKAGE
リポジトリからソースパッケージをダウンロードし、中身を展開するコマンドだ。パッケージの実装がどうなっているのか、調査したり、独自のパッチを当てたりする場合に使うコマンドだ。自由なソフトウェアを使っていると実感させてくれる神コマンド。
4. パッケージの完全削除
apt-get purge PACKAGE
パッケージを完全に削除するコマンドだ。実はapt-get remove
では設定ファイルなど、一部のファイルは残ったままになる。パッケージをいったん完全削除して再インストールしたい場合や、あるパッケージの影響を完全に取り除きたい場合に使う。
5. キャッシュの削除
apt-get autoremove
apt-get clean
autoremove
は依存関係で不要になったパッケージを自動的に削除するコマンド。clean
はダウンロード済みパッケージのキャッシュをクリアするコマンドだ。2つを併せて実行することで、不要なファイルを削除し、ディスク容量を空けることができる。