Debian WheezyへのZabbix 2.0のインストールでは、Zabbixサーバをインストールしサーバのホストを監視する方法を説明した。続いて、他のDebian WheezyホストにZabbix Agentをインストールし、Zabbixの監視対象に追加してみよう。
前提
前提としてZabbixサーバホストのポート10051番、Zabbix Agentホストのポート10050番が開いている必要がある。Zabbix サーバとZabbix Agentの間にファイアウォールがある場合は疎通させる設定が必要になる。
ホストへのZabbix Agentのインストール
Zabbix Agentのインストールの手順は、Zabbix サーバの場合とほとんど変わらない。ZabbixのサイトからZabbixパッケージをダウンロードし、aptからZabbixがインストールできるようにする。
wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/debian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
dpkg -i zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
apt-get update
続いて、Zabbixサーバのインストールでは、zabbix-server-mysqlとzabbix-frontend-phpをインストールした。Zabbix Agentの場合は代わりにzabbix-agentのみをインストールする。
apt-get install zabbix-agent
Zabbix Agentの設定変更
Zabbix Agentには、Zabbix サーバのホストを設定ファイルで教えてやる必要がある。/etc/zabbix/zabbix_agentd.confの、Server=の行にZabbix サーバのIPアドレスを入力する。
Server=1.2.3.4
設定を保存し、Zabbix Agentのサービスを再起動しよう。
/etc/init.d/zabbix-agent restart
Zabbix サーバから監視対象を追加する
Zabbixにログインする。 以下はGUIの操作になるので、スクリーンショットを交えながら説明してゆく。
まずConfiguration -> Hostsと進む。右上にあるCreate hostボタンを押下し監視対象のホストを追加する画面にを開く。
ホストの追加画面では以下の項目を入力する。
- Host name – ホスト名
- Visible name – ホストの表示名
- New host group – ホストが所属するグループ(新しいホストグループを作る場合)
- IP address – AgentホストのIPアドレス
ついでにテンプレートの設定をしておこう。このZabbix AgentをLinux サーバのテンプレートで監視できるようにする。Templatesタグを開く。Template OS Linuxにチェックを入れて、Selectボタンを押下する。
再びHostタブを戻り、Saveボタンを押下しよう。これでZabbix Agentを監視し、Linux サーバのテンプレートで監視する設定が終了する。
おわりに
以上の手順で、Zabbix サーバでZabbix Agentのホストを監視することができるようになった。さっそくトレンドデータが取得できていることをMonitoringから確認してみよう。